物事を継続させるにはどうすれば良いのか

先日、不動産関連の講義を受けたときのことです。
その講義をなさっていたのは有名な弁護士の先生なのですが、その先生は、弁護士歴40年超とのことでした。

何でも日弁連の会長が同期の人であったり、最高裁判事にも数名同期の人がいるのだとか。

そのような先生の講義ですので、本当に素晴らしいものでしたが、なかなか難しい内容で、まだまだ「本当に努力(勉強)が足りないな」と反省することが多かったです。

ちなみに、その先生は講義の最後に「不断の努力を続ける」と仰っていましたが、弁護士の先生に限らず、不動産社長でも「不断の努力」が大事であることはいうまでもありません。

私自身プロフィール欄にも記載がありますが、決して学校の勉強ができた方ではありません。

ですが、社会に出てから、一点だけ普通の人より優れている点を発見することができました。

それは「継続力」です。

どうやら私は、普通の人よりも「やると決めたことを継続させられる力」が強いようです。

例えば、何を継続させているかといいますと、次のようなものがあります。

①毎朝4時におきて、始発電車で出社する。
②不動産に関連する記事を毎日1記事以上書く(1記事あたり、1,000文字から3,000文字程度)。
③英語の勉強をする(週6日。1日2時間程度)。
④筋トレをする(1日30分程度)。

ざっとこの程度です。

もちろん時期によって増えたり減ったりすることはあります。

実は上記のスケジュールを継続させるためには、「平日(出社日)は、4時から23時まで活動」する必要があります。

私の年齢は、現在40歳代半ばですので、平日5日間連続で睡眠時間が約4時間ですから、体力的には相当きついです。

ですが、この状態を2年間は継続できています。

これを単純に「私の継続力がすごい」のだと自慢していたのでは意味がありません。

私は自分で「やろうと決めたこと」を継続させるために色々と工夫をしています。

この工夫が継続させる力を支えていると思います。

例えば、次のような工夫です。

①「朝4時におきる」について

こればかりは「気合い」でおきるしかありません。
ですが、早起きも「初めから4時におきようと決意して、4時におきていたわけではない」というのがポイントだと思います。
思い返せば、7年前は6時頃におきていましたし、それが半年で30分ずつ早くなって、2年から3年程度の期間を経て、4時におきる(始発で出社する)ということになっています。
そう考えれば、少しずつ体を慣らして、4時になったということでもあります。
なお、現在は「3時半におきて、30程度瞑想でもしようか」と考えていますが、なかなか3時半に起きることができません。
そういう意味では「瞑想が今の自分にとって本当に必要なもの」だという認識がないのだと思います。

②「不動産に関連する記事を1日1記事以上書く」について

1日1記事と書きましたが、「先行して記事を書き貯めておくことも可能」というルールも作っています。
さすがに毎日だと、体調が悪い日もあるでしょうし、1日中ずっと忙しいという日もあります。
ですから、このような先行して記事を書いておいてもいいというルールも同時に作っています。
とはいうものの、「1記事1,000文字以上」というルールもありますので、それほど先行できるというわけでもありません。
先行は、できてせいぜい2日分程度です。

なお、この「記事を書く」については、正直いうと「過去に何度も挫折」してきました。
今回、これほど長続きできているのが初めてだという状況です。

私は、自らを不動産オタクと称し、不動産売買に関する重説・売契のチェックも過去4,000件以上やってきましたので、不動産の知識に関しては、業界内でもかなりある方だということは間違いないです。
ですが、それほど知識量があったとしても「毎日1,000文字以上の記事を書く」というのはタイヘンです。

今回、なぜこれができているのかというと、ポイントは2点あると思っています。

(1)本業の仕事が安定している。
(2)いい加減、新しいことがやりたくなった。

新しいことを始めるにあたって、最も大事なこととして「現在の仕事が安定している」ということがあげられます。
現在の仕事が安定していなければ、「現在の仕事(生活)」を安定させることに意識が向いてしまうため、新しいことを継続させることは難しくなります。

したがって、まずは現在の本業で一生懸命頑張って、生活を安定させる必要があります。

また、「いい加減、新しいことがやりたくなった」という部分は、あくまでも気持ちの部分ですが、この「やりたい」という動機がなければ、毎日記事を書くという作業など到底できるものではありません。

つまり「できるという状況」と「やりたいという動機」の両方がそろって、初めてできることなのだと実感しています。

③「英語の勉強をする」について

英語の勉強も、過去に何度も挫折していますが、今回はしっかりと継続ができています。
ポイントはやはり「できるという状況」と「やりたいという動機」がそろっているということが大きいです。

ちなみに、英語の勉強についてのテクニック的な面として「英語で何をしたいのか」という自分の動機から逆算するという方法が有効です。

これは、英語に限らず、法律を学ぶときや、ITを学ぶときにもいえることだと思いますが、単に「英語の勉強をしたい」だと「学習範囲が膨大すぎて挫折へ向かって一直線」だということになります。

ですから、単に「英語を学ぶ」ではなく、「本業の不動産業で英語圏のお客様にも対応できるように、英語で、集客、案内、重説、売契、決済、引渡し、アフターフォローまでできるようになる。」というような「具体的な目標を立てる」必要があります。

そのように具体的な目標を立てれば、少なくとも「政治、経済、科学、宗教」のようなテーマ(単語学習等)は後回しにできますし、自分が使用しそうなテーマから優先して勉強をしていけますので、挫折の可能性を低く抑えることができます。

④「筋トレをする」について

私の筋トレの目的は「健康の維持」にあります。
したがって、私の筋トレは、家での自重筋トレが主なメニューです。
健康の維持が目的ですので、ケガをするわけにはいきません。
したがって、少しでも痛みが出た場合は中止をするという方法を取っています。

また、トレーニングをした筋肉は休ませる必要があり、そのため毎日鍛える部位を替えながらトレーニングをしています。

そのおかげもあり、1日30分もあれば筋トレは終わってしまうので、他の目標と比べると継続させるのは簡単です。

ですが、この筋トレにも継続させるための工夫は必要です。

それは、家に帰ったら「座り込まずに筋トレを始めること」です。
私は、朝4時におき、4時半に家を出て始発電車で出社し、仕事を終えて家に帰るのが夜の21時前後となりますので、家に帰る頃にはくたくたの状態になっています。

そのような状態で「一度座り込んでしまうと、もう筋トレをする元気も出ない」のです。
ですが、筋トレは「最初の1回さえ始めれば、流れでできる」ので、「最初の1回」を始めることだけ意識しています。
これが筋トレを継続させるための工夫です。

以上、いろいろと書いてきましたが、継続の結局ポイントをまとめると次のとおりとなります。

・できるという状況であること(状況を作ること)。
・やりたいという動機があること。
・目標を明確にすること。
・一日のうちのどこかで、この時間は「これをやる」と、ある程度決めておくこと(「電車の中では、英語の長文を読む」とか「平日仕事から帰ったら、まず筋トレをする」とか)。

最後に、継続させるためのポイントとして挙げておきたいことがあります。

それは計画の失敗を、過度に恐れないことです。

私自身も「継続力には自信がある」というようことをいっていますが、始めたけど続かなかったものはたくさんあります。
大事なことは「計画し、始めてみる」ということだと思います。

世の中には、「願望ばかりで計画もせず、始めるなど夢のまた夢。何年も前からその願望を持っている」という人がたくさんいます。

ですから、まず「計画して、始める」ところまでは絶対にやるべきだと思います。

始めてみなければ継続できるかどうかも分かりませんし、継続できなかったとしても「継続できなかった」という検証がひとつできますので、いずれにしても有益です。

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この記事を書いた人

・略歴:会社員時代、調査・契約部門のトップを6年間にわたって務め、直接かかわった売買は5,000件以上です。また、調査・契約の専門職員や営業社員を全国で100名以上育成しています。
・保有資格:宅建士、行政書士、簿記、FP、TOEIC等

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