老後のお金の不安はなぜ起きるのか

老後が心配だからと、若いうちからせっせと貯金をする人がいます。

最近の若い人の中には「可処分所得の大半を老後のための積立投資にあてている」という人もいて、そのような人の中には、すぐに使えるお金はほとんど投資にあてているため、現金を持っておらず「急な出費が必要になったときには、借金して対応せざるを得ない」というような、意味不明な行動をしている人もいると聞いたことがあります。

このような人たちの中には、早くある程度の資産を築いて自由に暮らしたいというような人もいれば、将来(老後)が不安なのでできるだけお金を貯めておきたいという人がいるようです。

ちなみに、あなたはなぜ老後の不安は起きるのかについて、考えたことがありますか?

お金の不安というのは、将来お金が無くなってしまうという不安なわけです。

なぜこのような不安をかき立てられてしまうのか。

それは、「仕事を引退しようとしている」からに他ならないと、私は思っています。

確かに、65歳くらいで会社を定年退職して、その後20年くらい年金のみの収入で、貯蓄を切り崩して生活していこうと思っているのであれば、将来「お金が無くなってしまうかも」と不安になるのも分かります。

でもその不安は「一生仕事をする」という考えがあれば、大部分は解決できるのではないでしょうか。

つまり、できるだけ長く(できれば死ぬ直前まで)仕事ができるとしたら、老後のお金に関する不安など持つ必要がないわけです。
例えば、90歳で死ぬとして、88歳までしっかりと仕事をすることができれば、さすがにもうお金の心配はいらないくらいの貯蓄はありそうですよね。

ちなみに、私は88歳まで仕事をして、90歳で死ぬという目標を持っています。
だからこそ、将来に対する「お金」の不安というのはあまりないです。

ただし「88歳まで仕事をしていくためには、どうすればよいか」ということについては、よく考えています。

この場合の「仕事」とは、お金が無くて仕方なくアルバイトのような仕事をするというわけではありません。

むしろ、知識と経験を積み重ねて「その道のプロとして何十年も活躍し続けての88歳」です。

おそらく、それなりの収入にもなっているでしょう。

そのために私が気を付けていることは、次のとおりです。

①できるだけ長く健康でいること。
②自己研鑽を続けること。
③過去の成功体験に固執しないこと。

①できるだけ長く健康でいることについて

健康が全ての基礎です。
だから、何よりもまず健康の状態を維持しなければなりません。
そのためには、バランスの良い食事、適度な運動、睡眠が必要になります。

ちなみに現在の私の食事ですが、平日の朝と昼は、同じものを食べています。
いずれも「野菜を積極的に取ることを意識したメニュー」です。
基本平日は同じものを食べるのですが、これは「メニューを考えることに時間を使いたくない」という理由で同じものを選ぶようにしています。
メニューは、「コンビニ等で調達できるもので、体に良いと思われるもの」を食べるようにしています。

また、お酒も飲むのを辞めました。
お酒はもともと毎晩飲んでいたのですが、2022年の年末に辞め、その日以降一滴も飲んでいません。
禁酒のきっかけは些細なもので、それまでは自分が禁酒できるなど思ってもいなかったのですが、現在まで禁酒を続けられていますので、これからも続けたいと思います。

そして、適度な運動ですが、本当はジムに行って体を鍛えたり、スポーツをしたいのですが、なかなか時間の確保ができませんので、できるだけ生活の中にトレーニングの要素を取り入れるようにしています。
具体的には、普段から階段を積極的に使ったり、オフィス(地上3階)にいるときは階段を使用して地下1階のトイレを使用したり、トイレに行くたびにスクワットを10回する等の方法です。
筋肉を鍛えることは大事であり、特に下半身の筋肉が重要ですので、足の筋肉を鍛えることは将来の自分の健康に対する効率の良い投資となります。
過度に体を鍛えて必要以上の筋肉をつけるつもりは私にはありませんが、人並み以上には体を鍛えていたいので、これからも隙間時間を見つけながら、しっかりと鍛えていきます。

ちなみに、私が一番改善をしなければならない「睡眠」ですが、これだけは早急に取り組む必要があるのですが、なかなか対処に苦戦しているところです。
ですが、健康維持のためには、良質の睡眠は絶対に必要ですので、諦めずに生活改善を続けます。

②自己研鑽を続けることについて

88歳まで「その道のプロとして活動し続ける」ためには、「選ばれ(市場から求められ)続ける」必要があるわけです。

そうなるためには、他の同業の人と同じ程度の努力をしているだけでは、いずれ市場から求められなくなることは明白です。

そのために、同業の他者が容易にできないレベルの自己研鑽を積み重ね「続ける」必要があるわけです。
なお、冒頭にあるように、将来の不安から積立投資にお金を回し過ぎて、自己研鑽のための勉強をするお金もないという状況では話になりません。

自己研鑽に使うお金も、将来の自分に対する大事な投資ですので、しっかりと資金を投入していく必要があります。

③過去の成功体験に固執しないことについて

「その道のプロとして何十年も活躍し続けたまま88歳まで仕事をする」という目標があるものの、「その道」自体が「市場から求められない仕事」になる可能性もあります。
そのような可能性も考えて、「その道」に固執しすぎないようにしたいと考えています。
ちなみに、私が88歳になるまでに、この記事の執筆時点で、あと40年以上もあるわけです。
40年後には、この世界がどのようになっているか想像もつきません。
ですから、「現在の道(不動産業、行政書士業等)」を大事にしながらも、新たな道を探るという勉強の仕方もしていきたいと思っています。
これも将来の自分に対する投資ですので、しっかりと資金を投入していきたいと思います。

最後に。

株式投資に関しての私の考えです。

私自身、お金の問題を「一生仕事をする」ということで解決しようとしていますが、全く貯金をしなくてもよいと思っているわけではありません。

当然人生には何があるか分かりませんし、「88歳まで仕事をする」と自分で思っていても実際にできるかどうかは分かりません。

ですから、そのリスクヘッジとして貯金もしています。

ですが、過度な貯金はしません。

現金については、せいぜい半年から1年程度の期間生活ができる程度です。

これは、万が一自分がケガ等により一定期間働けなくなるような状況に陥ったとしても、「半年程度の猶予期間があれば、何らかの対策が打てるだろう」という理由で、このくらいの現金を持っているということです。

また、株式投資ですが「iDeCo」と「積立てNISA」は満額入れるようにしているのですが、他の株式投資等の投資はしていませんし、するつもりもありません。

そもそも、私がiDeCoと積立てNISAをやっているのは、投資に対する勉強をするためでもあります。

投資でも何でもそうなのですが、一番の勉強は「自分でやること」であることは間違いないので続けています。
また、これらの投資は、話のネタとして使えるので重宝しています。

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この記事を書いた人

・略歴:会社員時代、調査・契約部門のトップを6年間にわたって務め、直接かかわった売買は5,000件以上です。また、調査・契約の専門職員や営業社員を全国で100名以上育成しています。
・保有資格:宅建士、行政書士、簿記、FP、TOEIC等

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