不動産業界にいる「うまくやって得している人」のタイプと、その対処法

会社で仕事をしていると「なんかうまくやって得してるな~」という人にときどき出くわします。

しかも、私が関わっている不動産業界などは、小規模の会社が多いのですが、その小規模の会社ですら、「うまくやって得している」人間は出てきます。

例えば、次のような人のことです。

・たいした仕事もしていないのに、高給取りの人。
・たいした仕事もしていないのに、怒られもせず、かつ、給料をしっかりもらえている人。
・面倒な仕事は全部周囲の人に押し付け、自分はラクばかりしている人。

上記の例を見れば分かりますが、この人たちに共通しているのは、「たいした仕事もしていない(と周囲から思われてしまっている)」という点にあります。

ですが、このような人たちも、当然初めから「このようなおいしいポジション」に収まっていたわけではありません。

では、なぜこのようなことが許されるようになったのでしょうか。

理由は大きく分けて、次の二つが考えられます。

①社長にどんどん取り入って気に入られ、社内で確固たる地位を築いた人間。
②とことん面倒くさい態度を取り続け、腫れ物に触るような扱いを受けるに至った人間。

①社長にどんどん取り入って気に入られ、社内で確固たる地位を築いた人間について

不動産業界にたくさんある小規模の会社では、「社長=会社のオーナー」という場合がほとんどなので、社員としては「社長に気に入られるか否か」が、その会社で生きていくための重要なポイントだということがあります。
そのような会社では、実力はたいしたことがなくても、社長に気に入られるようにふるまえる人間が取り立てられるということは起こりがちです。
この状態を数年、十数年と続けていくことで、結果として、たいして実力もないのに立場と給料が高いという、新入社員から見れば「謎の」幹部社員ができあがるということです。
なお、この幹部社員については、長年をかけて現在の地位を築いていますので、この地位は不動のものとなっている可能性が高いです。
したがって、このような幹部社員は、他の従業員から見れば面白くはないでしょうが、他の従業員としては、必要最低限の関わりだけ持ち、普段はあまり関わらないようにするのが得策でしょう。
ただし、社長の立場としては、自分の取り立てている社員が、他の一般社員から見れば「謎の幹部社員」だと目されているわけですから、その「謎」の状態をできるだけ是正しなければ会社は頭打ちになってしまいます。

②とことん面倒くさい態度を取り続け、腫れ物に触るような扱いを受けるに至った人間について

「キレる」や「不機嫌な態度を表に出す」等により、次第に腫れもの扱いをされるようになった社員です。
気に入らないことがあると、すぐに不機嫌になるという特性があり、周囲に人にとっては面倒くさい存在なので、そのまま放置され、しだいに好き勝手やれる立場になっているというパターンであることが多いです。
ちなみに、この手の社員は、社長や幹部社員には、下手に出て、同僚や後輩社員等にはコロッと態度を変えるという人が多いです。
そのため、社長や幹部社員か見ると、「ときどきこの社員の悪評は耳にするが、自分に実害がないので対処するところまでいかない」ということになりがちです。
また、実害がある社員にしてみれば、「社長や幹部社員が何も対処してくれないので、面倒だからできるだけ関わらないようにするために、この社員の仕事も引き受けてしまう」ということが起こります。
結果として、この社員を誰も管理していないという状況ができあがり、ますますやりたい放題となっていきます。
ちなみに、このパターンの社員は、正直言って会社の害にしかならないので、社長としては早急に対処すべきでしょう。
その対処の方法ですが、まずはこの社員に「態度を改めるよう指導する」ということになるでしょう。
前述のように、この手の社員は、社長や幹部社員には強く出られませんので、これにより態度を改める可能性もあります。
行動に改善が見られれば、しばらく様子見とし、改善できないようであれば、指導をし続けます。
人間のパーソナリティは簡単に変えることはできませんので、自分を変えられなければ、おそらくそのうち退職していくでしょう。

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この記事を書いた人

・略歴:会社員時代、調査・契約部門のトップを6年間にわたって務め、直接かかわった売買は5,000件以上です。また、調査・契約の専門職員や営業社員を全国で100名以上育成しています。
・保有資格:宅建士、行政書士、簿記、FP、TOEIC等

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