【不動産物件調査】全体の流れ

ここでは不動産物件調査の流れについて説明していきます。

各項目の内容の詳細については、順次説明していきます。
まずは、調査の全体像について大まかにつかんでいただければと思います。

不動産物件調査を最短・最速で行うためには、全体の流れを把握し、決められた順番で確実に実行する必要があります。

不動産物件調査の流れは、おおむね次のとおりです。

①調査する対象件の住宅地図を用意する

②登記情報提供サービスで調査する物件の登記関係書類を取得し、内容を確認する
→公図、登記記録(対象物件のもの、隣接地のもの)、地積測量図、建物図面等を取得します。
→公図と登記記録を見て、気になる点がある場合は、調査記録の確認項目に追加しておきます。

③グーグルストリートビューで物件を確認する。

④役所調査等で取得する情報でインターネット上に公開されているもの等を取得する。
→都市計画図、道路台帳、ハザードマップ、航空法の資料、ガス導管図等です。
→出張での調査の場合は、役所に突然行っても当日発行してもらえない資料(建築計画概要書等)があったり、当日は担当者が不在だったりする場合がありますので、あらかじめ役所に電話で確認しておくと良いです。

⑤物件調査時の必須アイテムを準備する。
→物件調査書類(現地調査記録、役所調査記録)、コンベックス、デジカメ、バール、雨具、名刺等です。
あらかじめリスト化しておくと忘れることがなくなり、時間のムダを防ぐことができます。

以上が大体の調査の準備項目です。

⑥現地調査を行う。
→現地調査は、あらかじめ自分で調査手順を決めておき、いつも同じ流れで調査を行うことで調査モレを防ぐことができます。

⑦役所調査を行う。
→役所調査は、効率よく回れる順番がありますので、こちらも現地調査と同様に順番を決めておきます。
ただし、役所によって担当課の配置が微妙に違っていますので、回る順番はある程度柔軟に変えていきます。

⑧役所で得られた情報を基に再度現地で照合調査を行う。
→⑥の現地調査がしっかりとできていれば、⑧の照合は省略することができます。

ここまで終わったら事務所に帰ります。

⑨現地調査と役所調査の内容のまとめを行う。

単に不動産の物件調査をするだけであれば、ここまでの内容をまとめて調査の依頼者に内容を報告するなり、報告書を提出するなりして調査終了となります。

また、売買等の前提として行った調査である場合、⑨の内容を基に重要事項説明書、売買契約書を作成していきます。

以上が、不動産の物件調査の主な流れです。

各項目の詳細につきましては、別以降のページで細かく説明していきます。

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この記事を書いた人

・略歴:会社員時代、調査・契約部門のトップを6年間にわたって務め、直接かかわった売買は5,000件以上です。また、調査・契約の専門職員や営業社員を全国で100名以上育成しています。
・保有資格:宅建士、行政書士、簿記、FP、TOEIC等

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