不動産会社の社長の日々の目標管理のやり方

不動産会社の社長は、やることが多いため、目標にまっすぐに向かっていくためには、日々の目標管理をしっかりとしなければいけません。

ちなみに、目標管理は、次の流れに沿って作業します。

①目標を忘れないようにする。
②目標に向かうための小さな目標を決める。
③小さな目標を達成するために、日々やらなければならないことを決める。
④日々の仕事を遂行する。
⑤一日の最後に振り返りを行い、②と③の修正を行う。
⑥④と⑤を繰り返す。

①目標を忘れないようにする
目標管理をするにあたって一番大事なことは、目標を忘れないようにするということです。
自分が立てた目標を忘れてしまうという人は、実はとても多く、その場合、目標など達成できるわけがありません。
従って、まずは目標を忘れないように管理しましょう。

②目標に向かうための小さな目標を決める
目標を達成するには、長い期間を要します。
そのため、まずは目標を達成するために必要となる小さな目標を決めて、それを積み上げていくようにします。
なお、その小さな目標すらも忘れてしまう人がいますので、忘れないように管理していきましょう。
また、目標とは全く関係がない、自分がやりたいと思っていることを「小さな目標」に設定してしまう人がいます。
ですが、人に与えられた時間は有限であり、あれもこれもと選んでしまうと、一番大事な目標が達成できなくなりますので「やりたいけど、(当面は)やらない」という選択も大事です。

③小さな目標を達成するために、日々やらなければならないことを決める
小さな目標を決めたら、その目標に向かって日々やらなければならないことを決めていきます。
その目標を達成するために、重要となる行動を、最重要なものから最大10個程度書き出してリスト化します。
くれぐれも「やりたいもの、やりやすいもの」からリスト化するのではなく、「重要度が高いもの」からリスト化するようにしてください。
また、どう見ても達成不可能な量のリストを作ってしまう人がいますが、日々の突発的な仕事に対応できなくなりますので、リストは少し余裕を持たせたもの(一日6時間程度で達成できるもの)が良いと思います。
創業当初は一日13時間くらい仕事をするのが通常でしょうから、突発的な仕事が発生しないようであれば、一日にリストを2周すれば良いということになります。

④日々の仕事を遂行する
朝からリストアップしたタスクをどんどん片付けていきましょう。
重要度が高いものから仕事が片付いていきますので、生産性が高まります。
リストを一通り片付けたら、2周目に取り組みましょう。

⑤一日の最後に振り返りを行い、②と③の修正を行う
一日の最後には、必ず振り返りを行います。
日々の仕事を通じて、初めて見えてくることがあります。
振り返りのポイントは「リストは小さな目標を達成するために効果的なものになっているか」「小さな目標に変更は必要ないか」です。
毎日、仕事の成果(達成したこと)も残すようにしましょう。
日々の仕事に関するコメントも残しておくと効果的です。

⑥④と⑤を繰り返す
「日々の仕事」と「振り返り」を繰り返すことで少しずつ小さな目標に向かっていきます。
記録を取らずにやみくもに頑張るよりも、格段に先に進むスピードが速くなります。

目標を決めて、日々やることのリストを作ったとしても、社長は会社員とは違って上司がいませんので、自分でやる気を出してどんどん仕事を片付けていかなければなりません。
新たに不動産会社を作った人の中にも、どうしても自分で動けない人も一定数いると思います。
そのような場合は誰かに伴走者になってもらうことで解決できる場合がありますので検討すると良いでしょう。

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この記事を書いた人

・略歴:会社員時代、調査・契約部門のトップを6年間にわたって務め、直接かかわった売買は5,000件以上です。また、調査・契約の専門職員や営業社員を全国で100名以上育成しています。
・保有資格:宅建士、行政書士、簿記、FP、TOEIC等

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