仕事で成果を出すには、まず次の順番で検討をします。
①やりたい分野を決める
②①のうち勝てる分野の検討をする
③やらないことを決める
④やることを決める
そして、「できるだけ④の分野のみに集中」して「長時間労働をする」というのが鉄則です。
長時間労働というと、それだけで毛嫌いする人が多いのですが、特に創業当初は一日8時間の労働時間で他者(他社)に勝てるほど甘くはないです。
ただし、「単に」長時間労働だけをするという人もいますが、これもダメです。
繰り返しになりますが、きちんと「やるべきことに集中」することが重要です。
長時間働くという「時間」が目標になっては成果は出ません。
成果を出すための例として、私はよく次の例え話をします。
飛行機は空港内をタラタラと走っているだけでは、何十年たっても離陸(仕事での成功)できない。
離陸(仕事での成功)をするためには、滑走路に入って一気にエネルギーを集中する必要がある。
不動産業界にも業界歴何十年という人は多いですが、「業界歴が長い=仕事で成功している」とはなりません。
その人は単に「空港内をタラタラと何十年も走っている(ただ不動産業界で、サラリーマン的に何十年も在籍している)」だけの人であって、このままでは一生飛び立つことはないわけです。
逆の言い方をすれば、「一度離陸して、安定飛行するところまでエネルギーをかければ、そうそう墜落することはない」ということになります。
やっと「この段階になって一息つける」ということになります。
でも考えてみてください。
「一生タラタラと走り続ける」のもエネルギーを消費し続けます。
そして仕事から得られるものは少ない…。
一方で「一時的にすさまじいエネルギーをかける必要があるものの、離陸(仕事での成功)」できる。
成功の定義は人それぞれですが、おおむね「お金(名声・時間的自由を得る)」か「経験(知識欲を満たす)」を得ることに集約されると思います。
きちんと④に向かってエネルギーを集中していれば、おそらく離陸するために要する期間は2~3年程度です。
そのあとは、自社の進行方向さえ確認していれば、良いという状態になれます。
当然「実務をしたければいくらでもやればいい。」
つまり、自分で選択できるようになるのです。
サラリーマン的な仕事をしている人に多いのは「仕事や上司に対するグチ」ですが、経営者的な思考で仕事をしている人からは「仕事に対するグチ」を聞くことはありません(従業員に対するグチはあるかもしれません。最近の若い奴は…的なやつ)。
どちらの人生が良いのかはその人次第ですが、少なくとも不動産業で起業したからには、飛び立つことを目標にしているものと思います。
できれば「起業前」から「自分はどうやって飛び立つか」を考えておきたいものです。