【独立直後】やりたいことが多すぎる人はどうすれば良いのか

世の中には「やりたいことが見つからない」という人が多い。
ですが、経営者にるような人は逆に、やりたいことが多すぎる傾向にあります。

かくいう私も「やりたいことが多すぎるタイプ」で、どうすればやりたいことを全部やりきることができるのかについて試行錯誤する毎日です。

とはいっても、やりたいこともぜんぜんやり切れてはおらず、挙句の果てに平日の睡眠時間を4時間とする生活を2年以上続けてしまっていますが、それでも全然時間が足りないです(睡眠時間を削るのは、体に最もダメージを与える行為ですので、早急に改善します…)。

ところで、今回は「やりたいことが多すぎる場合にはどうすればよいのか」の話です。

解決策を次の順番で考えていきます。

①やりたいことを全て書き出す
②経営(特に売上)に直結するものだけを抜き出す

①やりたいことを全て書き出す
まずは「やりたいこと」を全て書き出します。
この段階では、後先考えず、とにかく全て書き出すようにしましょう。
また、やりたいことというのは、時間の経過とともに変わったりしますので、この作業をするたびに、やりたいことに変更があれば、そのつど書き換えていけば良いでしょう。

②経営(特に売上)に直結するものだけを抜き出す
①で書き出した「やりたいこと」の中から、「経営(特に売上)に直結するもの」だけを抜き出します。
売上に直結しない目標は後回しにしましょう。
もし仮に、やりたいことの中に、社内のシステムを整えたいというようなものがあったとしても、まずは売上に直結するものを優先します。

なぜ売上を優先とするのか。
それは、会社は売上がないと存続ができないからです。

社内のシステムについては、早急に改善が必要なのであれば、まずは外部の人の手を借りてやりくりし、売上が安定して上がってきてから少しずつ社内で処理できるようにしていけば良いのです。

次に考えることは、後回しにする「売上に直結しないこと」の中の、次の2点です。
・会社の業務に関係すること
・会社に業務に関係しないこと(趣味等)

基本的には、独立後は、自分が持っているリソースを全集中し、最短で売上を作る仕組みを構築してから、社内の仕組みを整えていきます。

この状態にできるまでに、どんなに速い人でも3年は必要になるでしょう。

このようにして事業を軌道に乗せられれば、経営者としては、自分のスケジュールを自由に組むことが可能になりますので、ここで初めて趣味等にも時間を割くことができるようになります。

これが、独立当初の段階から「会社の仕事を一生懸命」やり、「趣味の時間もしっかり」とる。
また「(仕事と称して)毎晩飲み歩く」というようなことをしていては、いつまで経っても会社の経営は軌道に乗りません。

結果として「いつまでも売上を作るために、自分自身が忙しく動き回らなければならない」という人生になってしまいます。

ですから、まずは「売上を上げること以外のやりたいことはガマン」して、自分の力を全て注ぎ込むことが重要になるのです。

これはちょうど、飛行機が滑走路から飛び立つときと同じです。

飛行機は、飛び立つときに最もエネルギーを要します。
ですが、一度飛び立ってしまい、安定飛行に入れば、パイロットも一息つくことができます。
これが、経営でいうところの「安定して売上を確保できている状態」と同じなのです。

一方で、飛行機に、離陸できるだけのエネルギーをかけられなければ、いつまでも滑走路をトロトロ走りまわるということになってしまいます。
これが、いつまでも「安定した売上を上げられず、いつも廃業寸前の会社」と同じなのです。

飛行機を離陸させる(売上を上げるシステムを構築する)のに必要な期間は、全集中をすれば、個人差はありますが、おそらく「半年から2年間」程度だと思います。

この半年から2年程度の期間は、離陸後の「一息付ける時間」を夢見て、あらゆる「やりたことをガマン」することが、結果として「やりたいことが全てやれる」状態を最短で作れるということになるのです。

まずは、やるべきことを最小限(売上)に絞り、いかに全集中をするのかが重要だというお話でした。

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この記事を書いた人

・略歴:会社員時代、調査・契約部門のトップを6年間にわたって務め、直接かかわった売買は5,000件以上です。また、調査・契約の専門職員や営業社員を全国で100名以上育成しています。
・保有資格:宅建士、行政書士、簿記、FP、TOEIC等

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