不動産調査、重説・売契作成業務の時短術

今回は、不動産調査の時短術について説明していきます。

不動産調査で時短をするといっても、本来やらなければならないことを、やらないというわけにはいきません。

そのため、時短をするためには、調査の途中で、できるだけ悩むことなく正確な調査ができることと、行動のムダを極力排除することの2点を突き詰める必要があります。

具体的に何をするですが、次のとおりです。

①調査の順番を固定すること
②書類の並び順を固定すること
③移動はできるだけ走ること
④重説、売契の作成順を固定すること
⑤パソコンの入力スピードを上げること
⑥パソコンのスペックをあげること

①調査の順番を固定することについて

調査の順番を固定することによって、考える時間を省力することができます。
調査の順番については、初心者のうちから効率良く動くことはできませんので、調査を重ねていく中で、つど改善をしていくようにします。
考える時間を省略するということは、頭を使わずともできるようになるということですが、頭を使わずに済ませるためには、仕組みづくりの時点で大いに頭を使う必要があります。

②書類の並び順を固定することについて

よく現地や役所で、必死にカバンの中の書類を探している人を見かけますが、この行動ほどムダな時間はありません。
この書類を見つけられなくなるという問題は、書類の並び順を固定にすることにより大部分は防げます。
また、書類の並び順を固定することにより、役所等で収集すべき書類の取得モレ等も防ぐことができます。

③移動はできるだけ走ることについて

調査の中で時短をしようとした場合、現地調査や役所調査の移動時に走る(又は速歩きをする)という点です。
地味な方法ですが、特にまだ調査経験が少ないうちは、このくらいしか時短の方法はありません。

④重説、売契の作成順を固定することについて

調査の場合と同じですが、重説、売契の作成順をあらかじめ決めてしまうことで、無駄に考える時間を省略することができます。
なお、この作成順には、重説・売契の入力後に行う書類の自己チェック(誤字脱字チェック等)も含みます。
自分作成の書類を、誤字脱字ゼロにするのは、結構大変ですが、しっかりやればできるようになりますので、どうすればミスゼロで書類ができるのか考えながら作成するようにしましょう。

⑤パソコンの入力スピードを上げることについて

これも地味な方法ですが、パソコンの入力スピードを上げる努力は普段から行うようにしましょう。
ブラインドタッチはできて当たり前ですし、よく入力する文字は、あらかじめ辞書登録しておきましょう。
また、マウススピードを最速にしたり、できるだけマウスを使わずに、キーボードのショートカットキーを覚えることで時短になります。

⑥パソコンのスペックをあげることについて

できるだけパソコンのスペックを上げましょう。
なお、作成はノートパソコンよりもデスクトップパソコンの方が断然早いです。
また、デスクトップのモニターは大きめのもの、かつ、デュアルモニターにしましょう。

最後に、当たり前すぎて記載していませんでしたが、不動産の勉強をして知識を増やすことこそが、最も時短になりますので、日ごろからコツコツ勉強をしていくようにしましょう。
知識と経験があれば、登記関係書類を見たときや、現地を見たときや、役所調査のときなどに、どんどん疑問が湧いてくるようになります。
それらの疑問点をクリアにしていくことで、おのずと十分な内容の調査ができるようになります。

まだ経験不足の人は、できるだけ多くの知識を頭に入れて調査に臨むことで、最小の経験年数で、最大の成長をすることが可能になります。
いずれにしても不動産調査の専門家となるからには、この仕事を続けている限り、コツコツと勉強し続けることが重要です。

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この記事を書いた人

・略歴:会社員時代、調査・契約部門のトップを6年間にわたって務め、直接かかわった売買は5,000件以上です。また、調査・契約の専門職員や営業社員を全国で100名以上育成しています。
・保有資格:宅建士、行政書士、簿記、FP、TOEIC等

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