努力をすることは難しい。
よって、努力ができること自体が才能だという人もいます。
確かに、スポーツや将棋のような勝負の世界で一番になるというような、圧倒的な努力を要するものには、才能が必要なのだと思います。
ですが、通常の仕事であれば、特別な努力も才能も必要はありません。
なぜなら、仕事の場合、スポーツ等とは違って、せいぜい100人一人(上位1%)に入れれば、その分野のプロと呼べるレベルに到達しており、それだけで十分に生活していけるだけの収入が得られるからです。
その程度のレベルに到達するための努力であれば、覚悟を決めれば誰にでもできます。
では、どうすれば良いのか。
それは、従来では努力を要するとされる部分を、「生活の中に、あらかじめタスクとして落とし込んでおく」ということをします。
つまり、「従来、努力とされてきたもの」を努力と呼ばずに、「日常」の生活に溶け込ませてしまうのです。
なお、仕事の場合、上位1%に入るための努力とは、一日1時間程度の時間を使って、仕事に関連する勉強を、その仕事を続けていく限り継続するという程度ので十分である場合が多いです。
ですが、社会人になると、この程度の勉強もしない人が多いです。
やらない人が大半だからこそ、「一日1時間程度の勉強(努力)」で上位1%に入ることができるのですから、皮肉なものです。
ちなみに、一日1時間程度の時間を使って勉強をするというのは、例えば、都心勤務のサラリーマンであれば、通勤電車の中で本を読むような行動をするだけで十分だということになります。
また、会社が家から近いのであれば、いつもより一時間早く起きて勉強の時間にあてるというような方法でも良いでしょう。
なお、勉強の方法にはポイントが一つあります。
それは「能動的な方法で勉強を行う」ということです。
どういうことかと言いますと、ときどき「いつでもイヤホンを耳に突っ込んで、音声のみで勉強をしている」という方法を採用している人がいます。
セミナーや講義の音声を聞き流すようなイメージです。
この方法も、全く何も勉強しないよりは良いとは思いますが、効果としては弱くなります。
そもそも音声の「ながら聞き」では、常に集中していることは不可能だからです。
結果として、その音声を、何度も聞き返さなければ情報が頭に残らないということになります。
しかも、音声コンテンツは情報量自体が少ないのも気になります。
音声コンテンツを文字に起こしてみればわかりますが、大した分量にならないのです。
これでしたら、できれば文字で読んだ方が良いと思います。
おそらく90分程度の音声コンテンツを文字にした場合、10分程度で読み終えることができるのではないでしょうか。
また、文字にすれば、再度確認したい情報にすぐにアクセスることができますので、ムダが少なくなります。
なお、逆の言い方をすれば、音声コンテンツには「ながら聞き」ができるというメリットがあります。
この「ながら聞き」の時間を勉強時間に含めなければいいのです。
毎日1時間(仕事のある日だけでも大丈夫)を日常のどこかに入れ込み、これを5年、10年と続けていれば、上位1%に入るのは難しくはありません。
要は続ければ良いのです。
そのためには、自分の時間の、どの部分を「勉強のための時間」とすれば、努力をせずに継続ができるかを考える必要があります。
次に、私の場合の例を記載しておきますので、参考にしてみてください。
①通勤時間(片道1時間)を使って「不動産(行き)」と「英語(帰り)」の勉強にあてる。
②通常の仕事時間よりも1時間早く会社の最寄駅に到着し、駅前のスタバで1時間「英語」の勉強にあてる。
逆に、うまくいかなかった方法は次のとおりです。
①朝1時間早く起きて家で勉強をする。
②夜に1時間家で勉強をする。
③会社に1時間早く出社して勉強をする。
うまくいかなかった理由ですが、①については、単純に「ツライ」という理由です。
②については、仕事が忙しいときなどは、どうしても家に帰ってから勉強をするのは難しくなります。
そして、③ですが朝の会社は静かでいいと思いますが、会社にいると「仕事が気になる」というデメリット(?)があり、勉強に集中できませんでした。
やり方は人それぞれですが、自分なりに「できるだけ頑張らないで続けられる方法」を試行錯誤してみると良いしょう。