社会人の難関資格受験のためのテクニック

不動産業で独立するために最低限必要な資格は、宅地建物取引士であり、宅建士資格さえ取ってしまえば、その他の資格取得は不要だと私自身は思っています。

ちなみに、宅建士を取得したあとは、何も勉強しなくても良いといっているのではありません。

むしろ、不動産業界で生きていくためには、業界にいる限り勉強を続けなければなりません。

私自身も、不動産流通実務と仕事力のアップに繋がるような勉強をコンスタントに行うようにしています。

ところで、冒頭で「宅建士以外の資格はいらない」といいましたが、「どうしても目指したい資格がある」という方もいると思います。

そのような方向けに、今回は勉強のテクニックをご紹介したいと思います。

私自身、「宅建士以外」にも、「行政書士」「簿記」「FP」「TOEIC」等の資格、検定等を保有しています。

私自身が冒頭で「不動産業界で独立するためには、宅建士資格のみで良い」と言っておきながら、自分はたくさん資格を持っているというのは、何とも矛盾しているように思われそうですが、私自身がいろいろと資格を取得してきた中で、結局は宅建士のみで十分だという結論に至ったという感じです。

なお、私のように、複数の資格を取得するためには、ある程度勉強時間を確保する必要があるわけですが、忙しい社会人が勉強時間を確保するといってもなかなか難しいでしょう。
また、小さな子供がいたりすると、休日にまとめて勉強をするというのも難しくなります。

つまり、社会人にとって大事なのは「限られた時間で、どれだけ集中して勉強ができるか」ということになります。

集中力をできるだけ高く保ちながら勉強していくための方法として、私が行っている方法ですが、ポイントは次の3点です。

①朝の時間を活用する。
②細切れ時間を活用する。
③25分単位で時間を切る。

①朝の時間を活用するについて

朝の時間であれば、勉強の途中で仕事の電話がかかってきて集中力を切られるということがありませんので、多くの人が最も集中して勉強できる時間でしょう。
私の場合、都心部に通っていたころは毎朝4時に起きて始発電車に乗り、電車の中で勉強し、会社について朝ご飯を食べた後は、1時間程度カフェで勉強をしていたりしていました。
この方法で朝の時間だけでも、電車の時間と併せて2時間以上は勉強時間を確保できます。

②細切れ時間を活用するについて

細切れ時間は、集めればかなりの時間を勉強時間として作り出すことができます。
ちなみに、細切れ時間を集めてまで勉強をしなければならないような状況とは、相当な難関資格か、短期での合格を目指す場合となるのでしょうが、細切れ時間を使ってまで勉強をするのは大変ですので、細切れ時間を使う場合は、覚悟を決めて勉強をするようにしましょう。

なお、細切れ時間を上手に使うためには「細切れ時間用の教材」を用意しておくのがポイントです。
細切れ時間とは、文字通り5分、10分というような短い時間を活用することですので、細切れ時間が来たときに「何を勉強するか、迷っている時間ももったいない」ということになるわけです。
ですから、「細切れ時間を見つけたら、これを勉強する」とあらかじめ決めておき、その教材を1秒で取り出せるように準備しておきましょう。

③25分単位で時間を切るについて

私が、かつて行政書士試験の勉強をしていたときの話です。
ある日、とても体調が良く、たくさん勉強ができる気がしたもので、勢いに任せてどんどん勉強をしていました。
すると、2時間くらいで疲れてしまい、それ以上勉強ができなくなってしまったのです。
その日は、とてもやる気があったので、本当に残念でした。
そこで私は考えました。

「短い時間で区切っていけば、もっと長く勉強ができるのではないか」と。

そこで、いろいろなパターンを試してみました。

・1時間45分勉強して15分休憩
・50分勉強して10分休憩
・45分勉強して15分休憩

いろいろと試したのですが、私の場合「25分勉強して5分休憩」が、一番集中力が持続できることが分かりました。
この勉強法だと、7時間も8時間も勉強ができたのです。

なお、この時間の使い方については、個人差があると思いますので、いろいろと試してみてください。

社会人が勉強をする場合、それぞれいろいろな制約があって大変だと思います。
だからこそ、まずは「なぜその資格が欲しいのか」を明確にし、明確にしたら迷わずに突き進むようにしましょう。

特に取得のために1年以上の勉強期間を確保しなければならないレベルの資格は、やる気の維持だけでも大変です。

社会人が資格取得を目指す場合、結局「最後は根性勝負」になるかと思いますので、根性を出して短期合格を目指しましょう。

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この記事を書いた人

・略歴:会社員時代、調査・契約部門のトップを6年間にわたって務め、直接かかわった売買は5,000件以上です。また、調査・契約の専門職員や営業社員を全国で100名以上育成しています。
・保有資格:宅建士、行政書士、簿記、FP、TOEIC等

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