天国と地獄を同時に見た。ゼッタイに健康には気をつけよう!

先日、私の後輩が不動産業で独立開業をしたのです。

賃貸仲介の専門業者です。

この後輩は、サラリーマン時代から営業力は素晴らしかったのですが、少し対応が軽かったり、耳には大きな穴(ピアスのあと)が開いていたりで、何ともちゃらんぽらんな印象がぬぐえない人物なのです。

ですが、人懐っこいところがあり、先輩社員からもかわいがられていました。

しかも独立時の資本金が5万円という、私なら会社設立を断るような状態で不動産会社を作ったのです(私であれば「せめて100万円くらいは用意しろ」と言ったでしょうね)。

独立後数か月の時点で、今のところ大きく稼げているわけではありませんが、インターネットを駆使して、既にサラリーマン時代を上回る月収が稼げているようです。

ところで、その後輩に会った日と同じ日に、元上司にも偶然会ったのです。

その上司は、不動産流通実務の専門家として、とても優れた人でした。
ですが、仕事中に脳卒中になり、片麻痺という大きな後遺症を抱えることになってしまったのです。

この上司は、昔から厳格で、仕事に一生懸命で、後輩にもとても厳しかったのですが、自分にも厳しく、自分の体に鞭打って出張を繰り返し、会社に尽くして仕事をしていました。

その結果もあってのことかはわかりませんが、結果として脳卒中になってしまったのです。

偶然にも同日に会った対極の二人に私の心は激しく乱されることになりました。

1人は、ちゃらんぽらんに仕事をしながら(本人は頑張っていたと思いますが…)も現在は独立を果たし、しかも会社を軌道に乗せつつある。

一方で、誰から見ても頑張っていて、不動産知識で言えば賃貸仲介で独立した後輩の100倍くらいはある元上司は、体を壊して車いす生活になっている。

この二人の落差に、何ともやり切れない気持ちになってしまったのです。

しかも、私は、どちらかといえば「元上司と同じタイプのモーレツ仕事人間」です。

確かに、早期に会社を軌道に乗せるには、開業当初に一気に仕事にエネルギーを集中させなければなりません。

でもやはり人間の体には限界がある。

その限界を見極めなければならないということでしょう。

いつまでも、いつまでも(倒れるまで)無理をし続けてはいけません。

できれば、期限を切って無理をすべきでしょう。

私の感覚では、無理をし続けても良いのは、その人の体力にもよりますが、おおむね2年間から3年間くらいだと思います。

ですから、その間だけ無理をして頑張ると決心し、その間は多少無理をして頑張ると決めるのが良い方法だと思います。

期限が決まっていれば、心にも余裕が生まれますしね。

そして、仕事で無理をする分だけ、体をいたわってあげることも重要です。

体をいたわってあげるとは、次のことに留意するということです。

①適度に運動をする。
②食事に気を付ける。
③できる限り睡眠時間を取る。

①適度に運動をするについて

この期間は仕事優先で走る期間ですので、特別に時間を取って運動をするというようなことは必要ありません。
ですが、ちょっとした合間に筋トレの要素を入れてみたり、できるだけ階段を使ったりすることで、運動量を確保するようにしましょう。
ちょっとした合間に筋トレの要素を入れるとはどういうことかといいますと、事務所で仕事中、トイレに行くときは「スクワットを10回やる」というように決めておくということです。
スクワット10回など、十数秒でできますので、特別に時間を作る必要はありません。
また、これをやるのとやらないのでは、日常生活での運動量が全く違ってきますので、これは本当にお勧めです。

②食事に気を付けるについて

バランスの良い食事を心がけるようなことは、当たり前ですので書きません。
あえていうとすれば「禁酒」ではないかと思います。
この機会に、この期間だけ「禁酒をする」というのも方法として大変有効です。
禁酒は「お酒を辞めるだけなのに、可処分時間が爆増」しますので、決心しても良いと思います。
私も仕事の可処分時間と睡眠時間を増やすためにお酒を辞めました。
お酒を辞めるまでは、毎日晩酌をしていたため「お酒を辞めることなど不可能」だと思っていましたが、いざ決心すると意外と簡単に辞めることができました。
できるかもしれませんので試してみると良いと思います。

③できる限り睡眠時間を取るについて

この時期は睡眠時間を削ってでも頑張るという期間ですが、健康を害するほど、また、パフォーマンスを落とすほど睡眠時間を削ってはいけません。
私も睡眠時間を削りがちなので注意をしなければいけませんが、まとまった睡眠時間をとれないとしても、仕事の合間などに睡眠を入れるのも有効な方法だと思います。

上記のような方法で、できるだけ仕事のパフォーマンスを高め、かつ、長時間労働を「一定の期間」していきますが、自身の健康と、時間の確保をするためには、外部委託ができる仕事は外部の専門家に依頼するということも大変有効な方法ですので、検討すると良いでしょう。

自分が何時間もかけて一生懸命処理した仕事が、専門家であれば、1時間もかからずに処理できるなどということは良くあります。
せっかく開業したのですから、自分の仕事はできるだけ自社の売上に繋がることを優先させ、その他の業務は外部の専門家に依頼するのが最も効率が良い方法でしょう。
また、仕事を外部の専門家に依頼することで、その専門家とのつながりができます。それにより、さらに仕事のパフォーマンスを上げるということにもつながります。

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この記事を書いた人

・略歴:会社員時代、調査・契約部門のトップを6年間にわたって務め、直接かかわった売買は5,000件以上です。また、調査・契約の専門職員や営業社員を全国で100名以上育成しています。
・保有資格:宅建士、行政書士、簿記、FP、TOEIC等

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